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【未来を予測する】10年後の理論株価と期待リターンの計算方法【バフェットの銘柄選択術②】

f:id:Ultra-HNWI:20180609125237j:plainこんにちは(・ω・)

今回は長期投資家の肝とも言える、株の将来価値の求め方について語りたいと思います。この方法は「バフェットの銘柄選択術」を絶賛参照させていただいております。

長期投資を志す方は是非ともご一読いただきたい一冊です。

 

先日は【割高?割安?】理論株価の計算方法について【バフェットの銘柄選択術①】というタイトルで、短期~中期での理論株価の計算方法を記事にさせて頂きました。少しその復習をしましょう。

 

 

「理論株価 = 現在BPS  +  現在EPS × PER」

①BPS(Book value Per Share:一株あたり純資産額)=純資産/発行済み株式数

②EPS(Earnings Per Share:一株当たり当期純利益)=当期純利益/発行済み株式数

③PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)=現在の株価/EPS

                     =時価総額/発行済み株式数

式を二つに分解すると、

BPSというのは「今まで積み上げてきた資本の価値」。

EPS×PERの部分は「将来期待される利益への期待値」。

 

今回は上の式に、企業の純資産と当期純利益の成長性」を加味することで、10年後の理論株価とその株の1年ごとの期待リターンを求める方法をご紹介したいと思います。

 

先に10年後の理論株価の求め方を簡単な言葉を使いながら示します。

「10年後の理論株価=現在BPS×(純資産の1年ごとの成長率)^10+現在EPS×(当期純利益の1年ごとの成長率)^10×PER」

先日示した「理論株価」の式に、企業の成長率を10年分乗せていることが分かります。

次に()内で示されている言葉を、計算式にするために株式指標に置き換えます。

 

(純資産の1年ごとの成長率)は、ROE(Return On Equity:株主資本利益率)によって示されます。

例えば、ここ10年の平均ROEが20%の企業は、毎年純資産を1.2倍ずつ拡大してきたことになります。よって、(純資産の1年ごとの成長率)は1.2とすることができます。

そして10年後の純資産は、「1.2^10≒6.19倍」になると計算されます。

つまり、現在のBPSに(純資産の1年ごとの成長率)^10をかけることにより、企業が「10年後までに積み上げることができる資本の期待価値」を求められます。

※10年後の株価を求める場合は、株式指標の数値は「過去10年分」の成績を採用してください。

 

次に(当期純利益の1年ごとの成長率)を株式指標に置き換えます。

ここでも10年前の指標を使うこととします。

式にすると、

「当期純利益の1年ごとの成長率=(現在EPS/10年前EPS)^0.1」

少し意味が捉えにくい式となります。

かみ砕くと、まず現在のEPSを10年前のEPSで割ることにより、「この10年で当期純利益が何倍になったか」を求めます。

そしてその数値を10分の1乗することにより、当期純利益の1年ごとの成長率を求めております。

例えば、現在EPSが100円で、10年前のEPSが50円の場合、

「当期純利益の1年ごとの成長率=(100/50)^0.1=1.07倍」となります。

ここで求められた当期純利益の成長率に、現在EPSとPERをかけることにより、「10年後に将来期待される利益への期待値」を求めることができます。

10年後という未来の更に未来への期待値・・・ということですが、ちょっと意味がわからりずらいですね。

 

以上で全ての式が株式指標に置き換えられましたので、一度まとめます。

10年後の理論株価=現在BPS×(純資産の1年ごとの成長率)^10+現在EPS×(当期純利益の1年ごとの成長率)×PER

=現在BPS×(過去10年平均ROE+1)^10+現在EPS×(現在EPS/10年前EPS)^0.1^10×過去10年平均PER」

複雑な式に見えますが、意味を分解して理解すればそこまで難解ではないかと思います。

 

この式を利用して、一度具体例をもとに10年後の理論株価を求めてみましょうか。

例:株式会社イチカ

【会社情報】

・ROEは15%を平均に10年間推移している

・企業の成長が著しいため市場の人気は高く、現在のPERレンジは40~50倍

 ただし、10年平均でみるとPERは25倍程度である

・10年前のBPSは550円、現在BPSは2200円

・10年前のEPSは60円、現在EPSは150円

・自己資本比率は10年前は60%、現在は45%

・配当は10年前から現在に至るまで一度も実施していない

 

10年後の理論株価を求めるのに必要な情報だけを抜き出すと、

・過去10年平均ROE=15%

・ここ10年の平均PERは25倍ほど

・現在BPSは2,200円

・現在EPSは150円、10年前EPSは60円

配当は実施していない

※実は配当には「当期純利益の1年ごとの成長率」を下げる効果があります。

後日触れますが、今回は「配当を実施しない」前提としてスルーさせていただきます。

 

そして、上のややこしい式にこれらの情報を放り込んで10年後の期待株価を求めましょう!

「株式会社イチカの10年後の理論株価」

=現在BPS×(過去10年平均ROE+1)^10+現在EPS×(現在EPS/10年前EPS)^0.1^10×過去10年平均PER

=2,200円×(0.15+1)^10+150円×(150円/60円)^0.1^10×25倍

≒18,725円!

 

つまり、株式会社イチカの株は10年後18,725円の価値があるだろうと予測できます!!

このように、過去10年の財務成績から、10年後の株価が予想できる魔法のような方法をバフェット氏は編み出したわけです。

 

続いて、株の1年ごとの期待リターンの求め方も解説しましょうか。

ここまで来たら簡単です。

上の方法で求めた10年後の理論株価を、株の購入単価で割ればよいのです。

そしてそのリターン倍率に10分の1乗したら、それが1年ごとの期待リターンなのです。

 

例えば、株式会社イチカの株を2,500円で買ったとしましょう。

すると10年後、株価は18,725円になることが期待されるので、7.49倍になるということです。

これを1年ごとのリターンに直すと、=(7.49)^0.1≒1.223倍となります。

つまり、毎年約22.3%のリターンが得られる株式であるという評価ができます!!

これが株の1年ごとの期待リターンの求め方となります

 

以上で「10年後の理論株価と期待リターンの計算方法」は理解できましたでしょうか?

この方法を理解し実践すれば、長期投資においてどのような企業が投資先に適しているかを確信を持って判断できるかと思います。

10年前という過去の数字を使っている時点で、「机上の空論」だという方もいますが、

私は過去の数字こそ未来を予測するにあたり最も信頼できる根拠だと思います。

そこは「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉に従いたいです。

このシリーズの続きとしては、次回は配当金が期待リターンにどのように影響を及ぼすかを解説したいと思います。

 

今回は長くなってしまいました。

ではでは(・ω・)ノシ